カイコのエサである桑の葉には特有のデオキシノジリマイシン(DNJ)が含まれます。DNJは糖質をブドウ糖に分解する酵素のα‐グルコシダーゼに結合して働きを抑えることで、小腸からのブドウ糖の吸収を抑制し、血糖値の上昇を抑制する作用があります。漢方薬の成分として利尿、血圧降下、解熱、鎮咳などに使われます。血糖値を安定させるインスリンの分泌促進作用のほか、腸内細菌の善玉菌の増殖、体脂肪の蓄積の抑制、脂肪の排出、便通の促進などの作用もあります。