効果的なダイエットのための炭酸水と炭酸ガスの活用

炭酸水はダイエットに効果があるといわれていますが、これは炭酸ガスが胃から吸収されることによって血流が促進することと関係しています。炭酸ガスは二酸化炭素と同じものです。二酸化炭素というと、体内の老廃物といった印象が持たれています。呼吸によって酸素を吸って、これが肺から赤血球によって全身の細胞まで運ばれて、細胞の中のミトコンドリアでエネルギー代謝が行われた結果として二酸化炭素が発生します。二酸化炭素は細胞から外に出て、これを赤血球が肺まで運ばれて、呼気とともに外に捨てられるという流れとなっています。
体内の二酸化炭素が増えたときには、赤血球が早く運び出せるように自律神経の交感神経が盛んに働いて、血管が収縮するようになります。炭酸水を飲んで、血液中に炭酸ガスが増えたときにも、血液中で多くなった炭酸ガス(二酸化炭素)を素早く排泄させるために自律神経の交感神経が盛んに働いて、血管が収縮するようになります。そのために血流が盛んになり、エネルギー源の糖質(ブドウ糖)と脂質(脂肪酸)、酸素が早く細胞に運ばれるようになります。
その結果として、細胞のミトコンドリアの中での糖質代謝も脂質代謝も進みやすくなります。糖質が多く燃焼するということは、脂肪に合成される糖質が減るということです。脂質が多く燃焼することでも体内の脂肪が減っていきます。そして、酸素が多く取り込まれることで脂肪細胞に蓄積された脂肪の脂肪燃焼が進みやすくなります。このように血流が促進されると温かな血液が早く運ばれてくるために、身体が温まるようになります。
これは炭酸ガスの入浴剤を使うと身体が温まるのと同じ仕組みです。炭酸ガスは皮膚から吸収されて血液中に入ります。そのあとは炭酸水と同じように、血流が盛んになっていきます。入浴剤は炭酸ガスの泡が盛んに出ているときだけでなく、泡が消えたようでも、目に見えない微細な炭酸ガスが発生し続け、お湯の中の炭酸ガスの濃度は高まっています。そのため、入浴前に入浴剤を入れておき、泡が消えてから1時間ほどしてから入ったほうが炭酸ガスの温浴効果は高まりやすいのです。