栄養学の立場では、しっかりとした食事をしていれば、サプリメントの摂取は必要ないと言われます。食品の選択と使用量が正しければ、栄養バランスが取られていて、サプリメントを摂っても意味がないという考えです。何をもってバランスが取れているのかということですが、栄養成分の中には体内では合成されないために、食事から摂らなければならないものがあります。
必須脂肪酸のリノール酸、α‐リノレン酸、アラキドン酸、必須アミノ酸のイソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジンは欠かすことができません。必須ビタミンとしては脂溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、水溶性ビタミンのビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンがあげられます。必須ミネラルはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンです。
“しっかりとした食事をしていれば”ということは、実は、しっかりとした食事ではないことが多いことがあるということを指しているのですが、ちゃんと食事をしているようでも、これだけの栄養素を1日の食事で、すべてを摂ろうとしたら、1日に20種類以上の食品を摂る必要があります。なかなか多くの食品を食べることができないので、不足する栄養をサプリメントから摂ることも考えないといけないということです。
とは言っても、どの栄養素が足りないのかということは一般の人にはわからないことです。これを知るために日本メディカルダイエット支援機構では、1日の主食と、1週間単位の副食をチェックする食生活調査票を実施しています。その結果と、身体の状態を考慮して何を食べるべきか、どんなサプリメントを、どのタイミングで摂るべきかをアドバイスしています。