体内で発生するエネルギーのうち約70%は生命維持のために使われるもので、基礎代謝と呼ばれます。基礎代謝には消化、吸収、循環、代謝、排泄といった一連の働きに使われたり、脳の機能維持に使われるものも含まれていますが、最も多く使われているのは体熱産生です。つまり、体温を維持するために使われているエネルギーということですが、全エネルギーのうち約70%が体熱となっています。
日本人は欧米人や北方系アジア人(中国や朝鮮半島など)に比べると血液温度が1℃ほど低くなっています。血液が全身の臓器を温めることから、一般に体温と呼ばれる皮膚温だけでなく、日本人は全身の温度も低くなっています。体温が低ければ、それだけ体熱産生に使われるエネルギーが余分に必要になり、その分だけ脳や内臓、器官などで使われるエネルギーが減ることになります。
発達障害の子どもも大人も、脳の機能維持だけでなく、身体の調整にも多くのエネルギーを必要としています。それなのに身体が冷えていると、体熱産生に多くのエネルギーが使われることになって、どうしても脳と身体を正常に働かせるためのエネルギーが不足するようになります。発達障害に限らず、障害者や病気を抱えている人でも、ストレスが多くて負担がかかっている人でも同じことですが、体温を高めるために無駄なエネルギーが使われないようにしてほしいのです。
そのようなことのためには、身体を温めておくことですが、運動して温めるには身体を動かし続ける必要があり、入浴は効果があるといっても、いつもお湯につかっているわけにはいきません。身体を温めるとされる食品も、高い温度をキープできるようなものではありません。
ということで、日本メディカルダイエット支援機構では、身体が冷えたときに、いつでも使えて、特に冷えているところをピンポイントに温められる温熱治療器を活用しています。もちろん、いつでもと言っても、電気製品なので入浴や外出中で歩いているときには使えないのですが、このタイミングは身体が温まっているので問題なしと考えています。