自分でできるツボ療法の発展系として、日本メディカルダイエット支援機構が普及を進めているのは温感ツボ療法です。これは指、鍼、灸で刺激するツボ療法を熱を使って行うもので、熱を与える注熱のためには道具が必要です。注熱が開発された初期の時代にはコテを炭火で熱くして使うということがされていましたが、今では温熱治療器が開発されています。温熱治療器は腕や脚、腹部などに充てて、血流を促したり、痛みを緩和するといった目的で使われていますが、これを内臓系の検査に使うのが温感ツボ療法の一つの手段です。
西洋医学の検査は、いくら検査を続けても、それで治療につながるようなことはありません。それに対して、東洋医学であるツボは検査にも治療にも使うことができます。内臓に病気につながる異常や機能低下があると、そこにつながるツボに反応が出ます。その反応点を刺激することで、内臓の調子を整えていくことができます。ツボの反応は、心地よく響くところがあったり、こりや周囲と違った張り、痛みなどの感覚があり、ツボを押されている人だけでなく、ツボを押しているほうの指にも感覚があります。
しかし、その反応は人さまざまで、反応があっても弱いと感じ取れないこともあります。そこで採用したのが温感で、温熱治療器の発熱部を当てていると他とは違った温感があります。内臓に問題があると、そこにつながったツボは熱を加えても感じにくくなっています。何も問題がなければ、すぐに熱さを感じるので、熱さと温熱を当てている時間によってツボの反応を知ることができるわけです。
そして、温熱にツボの反応があったら、そこに熱を加えていくことでツボを通じて、内臓の状態を整えていくことができます。
ツボの位置と内臓の関係については、一覧表になっています。その一覧表を活用して、どの内臓の機能が衰えているのかがわかれば、温感ツボ療法だけでなく、食事や運動、休養の面でも、どんなケアをすればよいのかがわかります。これを実施すれば、温感ツボ療法の効果をより高めることができることになります。