脂肪の合成抑制に関わる健康食品とメディカルダイエット

肝臓では、脂質のほかに、たんぱく質、糖質(炭水化物)を材料に脂肪酸が合成されています。脂肪酸は重要なエネルギー源で、エネルギー量が高い脂肪酸を多く蓄積するために、脂肪酸に合成する仕組みになっているわけです。この仕組みを抑制して体脂肪の蓄積を減らすためには、脂肪酸の合成を抑制する作用がある素材であるガルシニア、紅麹を摂るようにします。
ちなみに、脂肪酸(脂質)のエネルギー量は1gあたり約9kcalあり、糖質とたんぱく質の約4kcalに比べると2倍以上となっています。脂質、糖質、たんぱく質が脂肪酸に合成されるときには、そのためのエネルギーが必要になります。脂質が脂肪酸に合成されるときには、同じようなものに変わることから、摂取したエネルギー量のうち3%ほどが使われます。それに対して、糖質とたんぱく質が脂肪酸に変わるときには、大きな変化することから摂取したエネルギー量の20〜23%が使われます。それだけ脂肪酸が多く吸収されると太りやすいということです。
摂取タイミングですが、食事を始めて30~60分間に摂ることで効果を発揮するので、成分が肝臓に届くまでの30分ほどの時間を考慮して、食事の前後に摂ります。
ガルシニアは、インドやスリランカ、東南アジアに自生するオトギリソウ(弟切草)科の果樹で、ガルシニア・カンボジア、タマリンドとも呼ばれています。有効成分は果実の皮に含まれるヒドロキシクエン酸で、ブドウ糖から脂肪を合成する酵素の働きを阻害し、脂肪の蓄積を抑制します。また、ヒドロキシクエン酸はブドウ糖からグリコーゲンへの生成量を高め、肝臓でのグリコーゲン蓄積量が増えるため、血液中のブドウ糖濃度が安定することから空腹感が抑えられ、食欲も抑制する作用があります。
紅麹は、紹興酒などの醸造に使われる赤い色の麹で、漢方薬として血流促進、内臓強化、胃腸強化などに処方されています。特有のモナコリンKにはLDL合成阻害、中性脂肪値低下の作用があり、γ‐アミノ酪酸(GABA)には血圧降下の作用があります。