感染拡大から考える検査と感染者の相関性

新型コロナウイルスの感染拡大のために学校の休校、イベントの中止などが相次ぐ中で、その効果があったのかどうかは各日の感染者数の変化を見ることで判断することができます。ずっと減り続けていたのに、2日続けて感染者数が増えた結果を受けて、専門家と称する人たちから「これは検査数が増えたための結果だから大きく増えているように見えるだけ」という発言を聞いて、ビックリした人も多かったと思います。
WHO(世界保健機関)がパンデミックであることを認めるほど感染が広がっていれば、検査をすれば感染者が発見されるのは当然のことで、たとえ感染率が1%であっても2%であったとしても、徹底的に検査をすれば一定の比率で発見されます。これまで新型コロナウイルスの検査を受けたくても受けられなかった、医師から検査が必要と判断されても受けられなかったという、できるだけ検査をさせないようにしていると批判されるような状況から、少しずつであっても検査数が増えている状態では、さらに感染者数は増えていきます。
しかも、感染クラスターが確認されて、そこだけを避ければ大丈夫というような雰囲気から、まったく感染源がわからない感染者が増えてきたことから、どこで感染して、誰に感染させて、どうすれば防御できるかも、だんだんとわからなくなってきています。こうなったら、リスクがある人は全部検査をして、徹底的に明らかにして、現実を受け止めて感染拡大を防止する方法を取るしかない、という考えになるのも当たり前のことです。
ここまで危険が迫ってきているのに、町中でもテレビ画面を通して見る人でも、マスクの表裏を逆にした状態で歩いている人が多すぎます。マスクの表裏を間違えると、横からウイルスが侵入しやすくなるという事実を、もっと伝えることも、感染者のあぶり出しと同時にやってほしいという思いをしています。