抗酸化作用のある健康食品素材について3回目の紹介です。抗酸化成分は空腹時の摂るのが原則ですが、コエンザイムQ10は油脂に溶けてから吸収されるので食事の後に摂ります。
カテキンは緑茶などの茶葉の渋味成分のポリフェノールで、ビタミンEの約20倍の抗酸化作用があり、殺菌・抗菌作用、血糖降下作用、中性脂肪降下作用があります。緑茶に含まれるカテキンの半分ほどがエピガロカテキンガレートで、そのほかにエピガロカテキン、エピカテキン、ガロカテキンなどがあります。緑茶、紅茶、ウーロン茶もツバキ科の茶葉から作られますが、強い抗酸化作用があるエピガロカテキンガレートは緑茶に多く含まれます。緑茶カテキンの含有量は茶葉の8~15%で、上級煎茶に多く、上級の玉露や番茶には少なくなっています。カテキンは薄い黄色で、茶の色の緑色は葉緑素(クロロフィル)の色素です。茶葉は乾燥しているときには酸化しないものの、お湯を注ぐと酸化が始まり、30分ほどで酸化が大きく進みます。
コエンザイムQ10はエネルギーを生産するために欠かせない脂溶性のビタミン様物質で、細胞にエネルギーを供給するのを助ける補酵素です。CoQ10、コーキューテン、ユビキノンなどとも呼ばれます。コエンザイムQ10は、ほとんどすべての細胞に存在しているオレンジ色の成分で、細胞内でエネルギーを発生させる小器官のミトコンドリアで、生命のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)を合成する酵素の作用を助けます。抗酸化作用のほか、免疫機能の強化、心臓機能の維持、筋肉や皮膚の修復などの効果があります。
セサミンは、ごまに含まれるポリフェノールの一種であるゴマリグナンの構成成分の一つです。セサミンのほかに、セサミノール、セサモリン、セサノールなどがあります。抗酸化作用があり、肝臓でのアルコール代謝を促進するほか、LDLコレステロール値低下、血圧低下、老化防止、疲労回復、シミやシワの防止などの作用があります。