歩く前にカフェインを摂って体脂肪を減らす

歩くことによって血糖値や中性脂肪値が下がり、ダイエットにも効果があることが知られていますが、歩き方によっては、その効果が違ってきます。血糖値は血液中のブドウ糖の値で、運動によって減らすのはブドウ糖となります。筋肉は2種類あって、ブドウ糖をエネルギー源として使っている白筋と、脂肪酸をエネルギー源として使っている赤筋があります。歩いて筋肉を刺激していれば、ブドウ糖も脂肪酸も燃焼することができますが、その割合が違っています。
ブドウ糖は、すぐにエネルギー化されるため、筋肉に負荷がかかったときには先に多く燃焼します。平常時にもブドウ糖のほうが脂肪酸よりも多く燃焼していますが、歩き始めたときにはブドウ糖の燃焼割合が急に高くなります。そして、歩く始めてから10〜15分を経過すると長く燃焼させられる脂肪酸に切り替わります。
脂肪酸の燃焼までに時間がかかるのは、筋肉の中にある脂肪分解酵素のリパーゼが活性化する温度になるまでに時間がかかり、一定の時間が過ぎないと効果的に燃焼できないからです。また、脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪は運動をして興奮作用があるホルモンのアドレナリンが分泌されて、脂肪酸に分解されて血液中に放出されるので、アドレナリン分泌の結果が出るまで時間がかかることもあげられます。
お茶には興奮作用があるカフェインが含まれていますが、カフェインにはアドレナリンの分泌を促進させる作用があります。カフェインは緑茶やコーヒーに多く含まれています。カフェインを運動前に摂ると脂肪酸が血液中にある状態から身体を動かすので、脂肪燃焼までの時間が短くなります。具体的には、運動を始める30分前にカフェインが含まれたお茶を飲むことです。緑茶の中でも玉露にはカフェインが多く含まれています。お茶でもほうじ茶にはカフェインがほとんど含まれていないので、濃いお茶を30分前に飲むことがすすめられます。