感染拡大から考える感染防止の試食中止

新型コロナウイルスの感染拡大の中、デパートの閉鎖は続いていたときに、食品売り場だけは営業をしているということから、食品だけは通常の販売ができるものと思っていた人も多かったようです。しかし、実際に店舗に行ってみると、自主的に店を閉めているところもあり、開いていたとしても以前と同じ販売方法ができないところもありました。その販売方法の中でも特に目立っているのは試食と試飲です。
新発売の食品や、あまり味が知られていない食品などの場合には、試食は大切な販売方法です。試食や試飲は、その売り場に客を呼び込むのにも有効で、試食をすると購入率が高くなることでも有効な販売方法となっています。試食と試飲で販売を伸ばしてきた商品もあり、また会社もあります。この試食と試飲こそが急成長の秘訣といったこともあり、中でも海外の食品や価格が高くても有効性があるような食品では試食や試飲は欠かせない手法でした。
ここで「でした」と書いたのは、その効果的な手法が新型コロナウイルスの感染拡大によって不可能になってしまったところがあり、今後は通用しないことがあるからです。新型コロナウイルスの感染拡大によって販売できなくなって、ひょっとしたら自分が販売している食品は、社会に必要なものだったのかと疑問に感じ始めている人もいます。
不要不急の仕事ではないとは言わないものの、必要火急な食品であったのかというと、そうは言えないという食品は少なくありません。特に厳しい状態になっているのは免疫に関わるもので、以前ならインフルエンザに効果があるというようなウイルスの撃退効果を匂わせるような表示で販売していたようなものが、新型コロナウイルスに対しては無力であったことから、その期待すべき効果に疑問が抱かれることになったということもあります。その他の食品でも、試食ができなくなったことから、販売が厳しくなったものも複数あります。