英語ではウォーターメロンと呼ばれるスイカは90%が水分となっているので、食べすぎても安心なフルーツとなっています。余分なナトリウムを排出するカリウムが豊富で、むくみの改善作用もありますが、さらにスイカの果汁に多く含まれるアミノ酸であるシトルリンにも、むくみ解消作用が認められています。シトルリンは血流促進、代謝促進の作用があり、紫外線による活性酸素の消去作用もあることから美白効果も期待されています。
また、赤い色素成分のリコピンには抗酸化作用があり、トマトよりもリコピンの量が多く、これが美白作用を高めるというのもあって人気につながっています。
酵素の飲料は植物を乳酸菌や酵母などによって発酵させたもので、発酵するためには糖質が必要で、フルーツに含まれている果糖やブドウ糖は特に発酵させる力が強くなっています。野菜や野草などを材料とした酵素飲料も発酵のためにフルーツが使われています。酵素は、細胞の中にあって化学反応を行っている触媒として働く成分で、植物の細胞にも動物の細胞にも含まれています。
フルーツの酵素を摂った結果として、これが人間の身体の酵素になるわけではありません。体内の酵素(維持酵素)は消化酵素と代謝酵素があり、フルーツの酵素は消化酵素の役割をしています。1日に使われる維持酵素の量はほぼ決まっていて、食事によって食品から摂る消化酵素が少ないと体内で分泌される消化酵素が増えて、代謝酵素が減っていきます。それに対して消化酵素を多く摂ると分泌される消化酵素が減り、その分だけ代謝酵素が増えて、細胞の働きが高まり、エネルギーも多く作られるので体脂肪が減少していくことになるということです。