スイーツのエネルギー量は、「日本食品標準成分表」で知ることができます。これは農林水産省から5年ごとに発表されている食品に含まれている各栄養素の平均値の一覧表で、現在使われているのは2020年版(八訂)です。その中にフルーツ(生フルーツ、ドライフルーツ、フルーツジュース、フルーツジャム)、スイーツ(和菓子、洋菓子、菓子パン、ケーキ、デザート、ビスケット、スナック、キャンデー、チョコレート、アイスクリーム)、飲料(炭酸飲料、アルコール飲料)、スイーツに使われる糖類、乳製品も掲載されています。
「日本食品標準成分表」は平均値であり、実際に食べるもののエネルギー量とは完全に一致していません。エネルギー量が高い砂糖や脂肪の量によっても異なってきますが、標準的なエネルギー量がわかれば店頭で買うときにエネルギー量が高いのか低いのかを確認することができます。エネルギー量については、パッケージに入っているものには栄養素とともにエネルギー量も表示されているので、確認して買うことができます。しかし、店頭でパッケージなしで販売されているものには表示がないので、「日本食品標準成分表」に掲載されているエネルギー量を参考にして選ぶようにしたいものです。
表示を見るときには、表示の単位が100g当たりなのか、1食当たりなのかに気をつけるようにします。100g以上のものを100g当たりの表示と見て、少ないと勘違いすることもあります。1食当たりの表示は実際に食べる量のエネルギー量となっています。
エネルギー量が高いものは表示の原材料名に記載されている成分の順位を見ることも必要になります。重量が多い順、つまり使用量が多い順番から記載されているので、砂糖などの糖類や脂肪が上位に掲載されていないか確認するべきです。
100kcalというと、ご飯では茶碗で半分の量に、麺類では1玉の3分の1の量に当たります。スイーツを食べるときには、エネルギーの摂りすぎにならないように、スイーツを少なめにするか、ご飯を減らすようにすることが必要になります。