同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、か行の“こ”から始まる異音異義語の第3回と、さ行の“さ”から始まる異音異義語の第1回です。
小節「こぶし」小さいふし。小節材の略。民謡・歌謡曲などでの装飾的な微妙な節回し。「しょうせつ」小さいふし。わずかな節義。音譜の縦線と縦線とで区分された部分。
五分「ごぶ」10分の5。100分の5。物事のなかば。双方優劣のないこと。ごくわずかなこと。「ごふん」時間の単位、1時間の12分の1。
細々「こまごま」こまかいさま、小さなものがたくさんあるさま。くわしいさま。ねんごろなさま。「ほそぼそ」ひどくほそいさま。どうやらこうやら継続するさま。
小雪「こゆき」少しの雪。「しょうせつ」二十四節気の一。
小六「ころく」小型の虫籠。「しょうろく」小学6年生の略。
声色「こわいろ」音声の調子や口調。声色遣いの略。「しょうしき」耳で聞く対象と目で見る対象との総称。「せいしょく」音声と顔色。音楽と女色。
今昔「こんじゃく」今と昔。「こんせき」今と昔。
今春「こんしゅん」ことしの春。「こんぱる」能の家の一。金春座の略。金春流の略。
根本「こんぽん」草木の根。物事が成り立つそもそもの大本。元祖。「ねもと」根の部分。基本となるところ。
在家「ざいか」田舎の家。「ざいけ」出家していない人。在郷の人。
最上「さいじょう」いちばん上、この上ないこと。「もがみ」出羽の戦国大名。
最中「さいちゅう」物事のまっさかり、動作が進行中でまだ終わっていないとき。「さなか」物事の盛んなとき。「もなか」物事のまんなか、中央。まっさかり、最中。和菓子の一。