同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、さ行の“さ”から始まる異音異義語の第3回と、“し”から始まる異音異義語の第1回です。
三位「さんい」競技大会などで3番目になること。「さんみ」正三位または従三位。キリスト教で父と子と聖霊の称。
三重「さんじゅう」三つに重なっていること。声明で低・中・高の三つの音域のうち最も高いもの。講式の曲節の一。平曲の曲節の一。三味線の手の一。歌舞伎囃子のうち唄を伴わない三味線曲で長唄・端唄等の転用や類型ではなく独自の曲想を持つものの総称。「みえ」三つかさなっていること。3色の色糸で模様を織り出した織物。近畿地方東部の県。
三世「さんぜ」過去・現在・未来、前世・現世・後世(来世)。父・子・孫の3代。主従の関係。「さんせい」父・子・孫の3代。3代目。同名の君主などで3番目の人。
三方「さんぼう」三つの方向、三つの面。「さんぽう」神仏または貴人に供物を奉りまたは儀式で物をのせる台。
地方「じかた」室町幕府の職名で京都内外の家屋・宅地・店舗・道路・訴訟のことをつかさどった。江戸時代の農村の地。沖に対して陸地に近い方。舞踊で音楽を受け持つ人々の称。「ちほう」国内の一部分の土地。首府以外の土地。軍以外の一般社会。
子規「しき」ホトトギスの異称。正岡子規。「ほととぎす」カッコウ目カッコウ科の鳥。
執行「しゅぎょう」事務を執り行うこと。寺院で上首として寺務を行う僧職、総検校の下に属する職。「しっこう」とり行うこと、実際に施行すること。法律・命令・裁判・処分などの内容を実現すること。強制執行の略。
地形「じぎょう」土地の形・様相。建築前に地固めをすること。家屋の基礎の構造。「ちけい」地表の形態。