同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、さ行の“そ”から始まる異音異義語の第2回と、た行の“た”から始まる異音異義語の第1回です。
早々「そうそう」急ぐさま。間もなく。「はやばや」たいそう早いさま。
諷言「そえごと」ものによそえて軽妙に言う言葉。「ふうげん」遠回しにさとらせる言葉。
背面「そもと」北側のこと。「はいめん」うしろ側、後方を向いた面。うしろを向くこと。
孫子「そんし」孫武の敬称。中国・呉の孫武の兵法書。「まごこ」孫と子、孫または子。後裔、子孫。
大会「だいえ」大規模な法会、多くの人々の集まる法会。「たいかい」多くの人の集会、組織全体の会合。
大兵「だいびょう」身体の大きくたくましいこと。「たいへい」たくさんの兵士。
大名「だいみょう」平安末・鎌倉時代に大きな名田を所領していた在村領主。南北朝・室町時代に管国を自分の私領化した守護。戦国時代に広域にわたる支配領域をもつ領主。江戸時代に将軍直参で知行1万石以上の者。「たいめい」大きな功名、高名。貴人。
対面「たいめん」顔を合せること、面会すること。向かい合うこと。「といめん」マージャンで卓を隔てた向かい側。
他所「たしょ」その場所とちがった場所。他の場所にうつること。「よそ」ほかの所、別の所。直接関係のない物事や人または場所。
立方「たちかた」立ち上がり方、身の処し方。能の各役柄の総称。歌舞伎舞踊の踊り手、上方舞の舞い手。「りっぽう」同じ数三つを掛け合わせること。長さの単位に冠して体積の単位を作る語。長さの単位名に付して長さを1辺とする立方体の体積を表す語。