同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、た行の“た”から始まる異音異義語の第2回と、“ち”から始まる異音異義語の第1回です。
立食「たちぐい」立ったままでものを食うこと。「りっしょく」立ったままで食べること、洋式の宴会で飲食物を卓上にならべ客が自由にとって食べるようにした形式。
店主「たなぬし」貸家の持主、大家。店の主人。「てんしゅ」店の主人。
単一「たんいち」単一型電気の略。「たんいつ」ひとつ、ひとえ、ひとり。まじりもののないこと。複雑でないこと。
中間「ちゅうかん」二つの物事・地点の間。相対するもののどちらにも片寄らないまんなか。物事の未だ終らない途中。「ちゅうげん」なかほど、なかごろ。前仏の釈迦と後仏の弥勒との中間の救われ難い時期。中世の公家・武家・寺院などに仕える従者の一(侍と小者の中間に位する)、近世の武家の奉公人の一で雑役の従者(足軽と小者の中間に位する)。「なかま」物に囲まれた真ん中の部分。福岡県北部の市。
中京「ちゅうきょう」名古屋の別称。「なかぎょう」京都を上・中・下の三つに分けた中央部。京都市の区名。
中古「ちゅうこ」なかむかし、中世。日本氏の文学史の時代区分で平安時代を中心にした時期。やや古くなったもの。「ちゅうぶる」使ってやや古くなっていること。
中高「ちゅうこう」中学と高校。「なかだか」中央が周囲より一段と高いこと。鼻筋の通ったよい顔立ち。中限の相場が当限・先限よりも高いこと。
忠実「ちゅうじつ」まごころを尽くしてよくつとめること。実際のとおりに正確に行うこと。「まめ」まごころがあること。労苦をいとわずよく勤め働くこと。生活の役に立つこと。身体の丈夫なこと。