国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その要点を掲載します。
〔身体活動〕
◎日頃から活発な身体活動を心がける。
*現状より1日10分でも多く体を動かす。
*身体活動レベルの高い人では、がん、循環器病、糖尿病のリスクが低下します。
*日頃から活発な身体活動を行っている人は、うつ病を発症するリスクが低下します。この関連は成人でも子どもでも妊婦でも見られます。
*身体活動の増進は認知機能低下の抑制と認知症リスクの低減に寄与します。
*高齢期の運動を行うことにより、筋力維持・増強だけでなく身体機能の向上や転倒リスクの軽減につながります。
*身体活動量が多い妊婦では妊娠合併症および早産のリスクが低下し、自然分娩をできる可能性が高くなります。
*小児期から積極的な身体活動が推奨されています。
*活動的な生活(国民一人一人の目標)を日頃から心がけ、実行することが大切です。