日本メディカルダイエット支援機構は、2年以上前から発達障害の研究を始めました。当支援機構の活動の13年間に比べたら、ごく最近のことですが、これまでの活動を集約して取り組むべきだと強く認識しています。
最初のうちこそ資料を読み、感じたことをホームページにコラムとして載せていただけでしたが、発達障害児や、その保護者、発達支援に携わる方々と交流していく中で、問題点が理解できるようになり、その改善のため私たちのエネルギー代謝の研究を役立てられると感じました。
その結果として浮かび上がってきたのが「発達栄養」です。これは発達段階にある子どものための栄養という側面は当然あるのですが、私たちは生命科学分野の医学、薬学、栄養学、保健学、運動科学などの専門家と一緒に共通するエネルギー代謝を研究してきていて、これが発達障害に活かせると確信しました。エネルギー代謝のためには、栄養を摂ればよいということではなくて、食事と運動、食事と休養、運動と休養の組み合わせで効果的に脳や身体のエネルギーを作り出す方法があります。その手法がメディカルダイエットと呼ばれています。
発達障害児は非常に多くのエネルギーが必要であることから、まずは発達栄養からアプローチすることにしました。そのための講習テキストを作り始めましたが、多くの発達障害児に関わる方々の要望に応えるためにはレベルが高いうえに、わかりやすくて実践できるという難しい課題に取り組む必要が出てきたことから、私たちの力だけでは足りずに、広く支援を求めることとしました。
広い支援ということではクラウドファンディング という手法がありますが、クラウド(crowd)は意味する群衆というのが腑に落ちないところがあります。群衆は演劇の世界ではエキストラと呼ばれますが、それに対する主役のヒーロー(女性ならヒロインですが)として私たちが目指すところを応援していただきたい、できれば一緒に活動してもらいたいという気持ちからヒーローファンディング(ちょっと妙な言葉です)としました。
講習も、ただ学んでもらうだけではなくて、資格認定方式を採用して、学んだ方が今度は教える立場となって活躍できる仕組みを採用しています。これは長年、各団体で資格認定講習を構築してきた成果です。
発達障害の特徴、発達障害児の食事面での特徴、感覚過敏による極端な偏食という理解から始まって、エネルギー代謝の促進によって、食事を通じて子どもたちの将来を明るくできるような内容としていきます。
詳しい趣意については、A4で20ページほどにまとめました。これを読むだけでも、発達障害の理解が進むように書き込んであります。読んでみたいという方には、メール添付なり、郵送なりで送らせていただきます。これを見て、支援しようという気持ちになっていただける方が増えていくことを願っています。