「小林はパチンコで食っている」という誤った話が広まっていたときのこと、パチンコ業界で大きな変革が起こったことで、これも“メシのタネ”にさせてもらっていました。それは大当たりの確率の定義が大変化を遂げたことで、これまでは数多くこなしていけば必ず大当たりがある仕組みから、大当たりがあるとは限らない仕組みになったことです。
これは、どういうことか説明しておくと、旧タイプの大当たり確率は、例えば300回に1回の大当たりがあるとすると、250回のハズレがあったら、あと50回のうち必ず1回は当たりがくるというものでした。ところが、今も続く新タイプの大当たりは、常に300分の1となります。違いがわかりにくいかと思いますが、よく例として出させてもらっているのはガラポン抽選機です。
ガラポンの中に299個のハズレと1個の当たりが入っていれば、299回連続してハズレが出たら、残りの1個は必ず当たりということになります。これとは逆に、途中で当たりが出たら、それ以降はハズレしか出ないので、あまり面白くないゲームとなってしまいます。今のパチンコの大当たりは、ハズレが出るたびに、それを元に戻して、毎回300分の1の確率でくじ引きをしているようなものです。
それまでは大当たりを出すテクニックが通用していました。ところが、毎回の確率ということになると、いかに多くのチャレンジ回転をさせるかに勝敗がかかってくることになります。ということで、回転を始める当たり穴に数多く入れるテクニックが求められるようになりました。これは実は単純な話で、当たり穴の上にある釘は上向きになっていることで玉は真下に落ちます。下向きになっていると弾かれて、真下の当たり穴に入れることはできなくなります。
当たり穴に弾いて導くためには、その釘は当たり穴と逆に曲がっていることが必要で、玉の流れを考えると、それにあっている釘の向きなのか、途中で違う方向に流れてしまうのかを見極めることができます。
こういった話をすることによって、釘の見分け方を伝えるとともに、確率の厳しさの現実も伝えるようにしています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)