「運動の30分後はプロテイン摂取のゴールデンタイム」とされています。筋肉刺激をして30〜45分はアミノ酸が筋肉に運ばれやすくなっているからで、このタイミングでプロテインを飲むことで筋肉を増やすことができるということです。プロテインは日本語ではたんぱく質を指していますが、たんぱく質を構成するアミノ酸も同様に摂取することによって筋肉の強化につながります。
たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されています。このうち9種類は体内で合成することができないことから必須アミノ酸(ロイシン、リシン、バリン、イソロイシン、フェニルアラニン、スレオニン、メチオニン、ヒスチジン、トリプトファン)と呼ばれ、食品から摂取する必要があります。これ以外の11種類は体内で合成されるもので、非必須アミノ酸(アルギニン、グリシン、アラニン、セリン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸)と呼ばれます。必須アミノ酸がバランスよく含まれているたんぱく質を“良質のたんぱく質”といいます。
必須アミノ酸の9種類のすべてが必要量に達していると、体内に必要なタンパク質が充分に生成されます。一つでも不足していると充分なタンパク質が生成できなくなります。このようにアミノ酸がバランスよく、しかも充分な量が含まれているものはアミノ酸スコアが高く、それに該当する食品は肉、魚、卵、牛乳、大豆・大豆製品です。非必須アミノ酸は体内で合成されるものの、必須アミノ酸は非必須アミノ酸から作られることから、不足しないようにすることが求められます。
アミノ酸サプリメントの摂取タイミングですが、成長ホルモンが多く分泌されている運動のほかに、就寝前も有効な時間帯です。就寝後の30〜90分は成長ホルモンの分泌が多くなることから、就寝の1〜2時間前に摂るようにします。
※食品に含まれているものは「たんぱく質」、体内で合成されるものは「タンパク質」と分けて表現。

