文部科学省の「食に関する指導の手引」では、学校で実施される食育は、給食の時間だけでなく、各教科や外国語活動、総合的な学習の時間、特別活動、自立活動といった学校の教育活動全体を通して行われることが必要としています。食に関する指導のうち、教科などにおける食に関する指導について解説します。
食育の推進については、「小学校、中学校学習指導要領」(平成29年告示)では、体育科(保健体育科)、家庭科(技術・家庭科)、特別活動の時間はもとより、各教科、道徳科、外国語活動、総合的な学習の時間などにおいても、それぞれ特質に応じて適切に行うように努めることが示されています。
各論として、学習指導要領における各教科などでの食に関する指導の位置付けを明確にして、学校給食との関連や指導の可能性など事例を交えて、項目立てを原則に整理しています。
〔食に関する指導の位置付け〕
ア 目標:学習指導要領に示されている目標
イ 教科等の特徴:当該教科等の特徴をわかりやすく紹介
ウ 食に関する内容
(ア)食に関する内容:学習指導要領の記述から、食に関連している内容を抽出
(イ)当該教科等で指導することが考えられる例:食に関する指導例を紹介
(ウ)実践事例:食に関する指導のティームティーチングによる展開例を紹介
単元(題材)名、目標、食育の視点、指導計画、展開例、本時の目標
(展開例には、評価、文部科学省作成冊子の活用、栄養教諭の留意点などを示す)
(エ)他教科等との関連:関連する教科等とのつながりについて記述
エ 栄養教諭の関わり方:栄養教諭が指導する場合、どのような関わり方が可能なのかを、教科等の特質に応じて例示
オ 食に関する題材を活用する例:食に関する題材例を紹介