日本とアメリカの医療制度とサプリメントについての話を受けて、コロナ後の時代に、どうやって大きく低下した国民の健康度を大きく盛り返していくか、ということを考察することにします。医療制度は急には変わらないので、今の医療制度が継続することを前提としますが、自分の健康を自分で守るためのサプリメントと健康食品は、日本では的確に使用できる状態ではありません。それは日本のサプリメントと健康食品が医療分野での研究が進んでいないということではなくて、アメリカと遜色がないどころか、アメリカを超えているものも少なくありません。
ここでは栄養素(ビタミン、ミネラル、脂肪酸)を補給するものはサプリメント、それ以外の健康効果が期待されているものは健康食品と使い分けています。
アメリカのようにサプリメントと健康食品を使えないのは、日本では、どのように使ってよいのかということが一切表示できないからです。アメリカではDSHEA法(栄養補助食品健康教育法:Dietary Supplement Health and Education Act)によって使い方を表示することが義務づけられています。それに対して日本では、医薬品や医療機器を規制する薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)によって、医薬品と混同する恐れがある食品(サプリメントと健康食品)は医薬品的な効能効果だけでなく、用法用量(どんな人が、どれだけ、どんなタイミングで使うか)を述べることが禁止されています。
そのために自分に合っている成分なのかを知ることもできず、摂取タイミングもわからないまま、実は無駄づかいをしているということが少なくない、というよりも、かなり多くなっています。
自分の体調を知って、少しでも早く免疫力を高め、新型コロナウイルスをはじめとした感染症のリスクを低く抑えるために血糖値や中性脂肪値などが、それほど高くない状態で対処しようと考えても、医薬品は診断されないことには出してはもらえません。診断がない段階で使えるのはサプリメントと健康食品だけです。サプリメントと健康食品の正しい選び方、正しい使い方は自分で学ぶしかないので、ポストコロナの時代に健康度を一気に押し上げていくためだけでなく、今すぐにもできる対処法としてサプリメントと健康食品について学ぶ機会を提供したいというのが、私たちの思いです。