脂肪合成抑制に作用する素材ですが、肝臓では脂質のほかに、たんぱく質、糖質(炭水化物)を材料に脂肪酸が合成されていて、その合成を抑制するものです。
脂肪合成抑制作用のある素材としては、ガルシニアと紅麹があげられます。
食事を始めて30~60分間に摂ることで効果を発揮するので、成分が肝臓に届くまでの30分ほどの時間を考慮して、食事の前後に摂ります。
ガルシニアはインドやスリランカ、東南アジアに自生するオトギリソウ(弟切草)科の果樹で、ガルシニア・カンボジア、タマリンドとも呼ばれています。有効成分は果実の皮に含まれるヒドロキシクエン酸で、ブドウ糖から脂肪を合成する酵素の働きを阻害し、脂肪の蓄積を抑制します。また、ヒドロキシクエン酸はブドウ糖からグリコーゲンへの生成量を高め、肝臓でのグリコーゲン蓄積量が増えるため、血液中のブドウ糖濃度が安定することから空腹感が抑えられ、食欲も抑制する作用があります。
紅麹は紹興酒などの醸造に使われる赤い色の麹で、漢方薬として血流促進、内臓強化、胃腸強化などに処方されています。特有のモナコリンKにはLDLコレステロール合成阻害、中性脂肪値低下の作用があり、γ‐アミノ酪酸(GABA)には血圧降下の作用があります。