発達栄養学163 社会教科での食に関する指導・中学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは社会の各学年の食に関連する内容(中学校)を紹介します。
◎当該教科で指導することが考えられる例
*食生活を事例として、現代日本の特色としてグローバル化が見られたことについて理解するとともに、グローバル化が現在と将来の政治、経済、国際関係に与える影響について、多面的・多角的に考察し、表現できるようにします。
*和食や郷土料理、行事食を具体的事例として、文化の継承と創造の意義について、多面的・多角的に考察し、表現できるようにします。
◎実践事例
①単元名
「現代社会における文化」
②単元の目標
*現代社会における文化の意義や影響について、科学、芸術、宗教を事例として理解できるようにする。
*文化の継承と創造の意義について、和食を事例として多面的・多角的に考察し、表現することができるようにする。
③食育の視点
*和食の伝統、文化を理解し、尊重する心を育む〈食文化〉
④指導計画(全4時間)
1 私たちの生活と文化1「私たちにとって文化とは何だろうか〜科学、芸術、宗教から考える〜」(2時間)
2 私たちの生活と文化2「どのようにしたら和食の魅力を伝えられるだろうか〜和食をPRするプレゼンテーションのナレーションを考えよう〜」(2時間)
⑤展開例(3および4/4時)
食文化の継承と創造の意義について、多面的・多角的に考察し、表現できる。(思考・判断・表現)
◎他教科などとの関連
*技術、家庭科(家庭分野)で、和食について学習したことを関連づけて指導することができます。