文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは理科の各学年の食に関連する内容を紹介します。
〔目標〕
自然に親しみ、理科の見方・考え方を働かせ、見通しをもって観察、実験を行うことなどを通して、自然の事物・現象についての問題を科学的に解決するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)自然の事物・現象についての理解を図り、観察、実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2)観察、実験などを行い、問題解決の力を養う。
(3)自然を愛する心情や主体的に問題解決しようとする態度を養う。
〔教科の特徴〕
小学校の理科は、自然に親しみ、理科の見方・考え方を働かせ、見通しをもって観察、実験を行うことなどを通して、自然の事物・現象についての問題を科学的に解決するために必要な資質・能力を育成する教科です。
学習を進める際は、児童がどのような視点で自然の事物・現象を捉え、どのような考え方で思考すればよいのかを自覚しながら、目的や問題意識をもって意図的に自然の事物・現象に働きかけながら、観察、実験などの活動を行っていくことが大切です。
食に関する指導に当たっては、身近な自然や食生活の中で自然の事物・現象の性質や働き、規則性などに気づいたり、それらが生活の中で役立てられていることを確かめたりすることによって、食に関する指導の充実を図ることができます。さらに、動植物の成長の仕組み・生命の連続性などを学ぶことや自然を愛する心情を育てることが、食べ物を大切にすることにつながり、人が健康に生きることそのものを学ぶことになることを捉えておくことが必要です。

