発達栄養学167 理科教科での食に関する指導・小学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは理科の各学年の食に関連する内容を、前回に続いて紹介します。
〔実践事例〕
①単元名
「生物と環境」
②目標
*生物と水、空気および食べ物との関わりに着目して、それらを多面的に調べる活動を通して、生物と持続可能な環境との関わりについて理解を図り、観察、実験などに関する技能を身に付ける。
*生物と環境について追求する中で、生物と環境との関わりについて、より妥当な考えをつくりだし、表現する。
*生命を尊重する態度、主体的に問題解決しようとする態度を育成する。
③食育の視点
植物は自らでんぷんをつくりだしているが、人や他の動物や植物あるいは動物を食べていることから、食べ物を通して生物が関わり合って生きていることを整理し、相互の関係づけを図ることを通して、食事の重要性を理解し、生命を尊重する態度を身に付ける。
④指導計画(全12時間)
*生物は、水および空気を通して周囲の環境と関わって生きていることを調べる。(6時間)
*生物の間には、食う食われるという関係があることを調べる。(4時間)
*人は、環境と関わり、工夫して生活していることについて考える。(2時間)
⑤展開例
本時のねらい
・生物には食う食われるという関係があるということを捉える。
・食物に含まれる主な栄養分と、その働きについて捉える。