健康業界の“接続ケーブル”の役割

ナンバーワンではなくオンリーワンを目指して活動してきたことを前回触れましたが、特別なオンリーワンではなく、オンリーワンを上手につないだ結果が自分自身のオンリーワンになりました。どこの世界のことかというと臨床栄養で、その例となったのはIT業界です。たまたま親戚に東証マザーズ上場第1号の会社の代表がいたことから、その前(つまり1999年の前)からIT業界を結びつける役割をしている人を身近に見てきました。
業界ごと結びつけるというダイナミックなことはできないと初めから覚悟していたので、関連する異業種を結びつける役割を模索しました。その当時でもパソコンも周辺機器もすべて揃っていました。今と比べるとパソコンの記憶容量はスマホどころかガラケーよりも少なかったのですが、それでも適切にケーブルを接続していけば、それまでの想像以上のスムーズな動きを得て、能力を充分に引き出すことができました。
その要領で、臨床栄養の世界でいえば、臨床医、病院の管理栄養士・栄養士、調理師、厨房機器・食器・洗浄剤・食品会社、給食委託業者、それらを管轄する厚生労働省、総務省、経済産業省、農林水産省などの接続ケーブルが必要で、その役割をするべく紹介に次ぐ紹介でつないでいきました。ただ、つなぐだけでは自分がいなくても流れて、全部をつないだところで“お役御免”となりかねないので、そこは外されない仕組みをしてきました。
今では東京を離れ、岡山に身を置いていますが、仕組みは今も続いていて、その仕組みを活かし続けるために毎週の情報発信も続けています(この活動は12年目に突入しています)。そのおかげで、小さな例かもしれませんが、私のサプリメント情報は、法律や行政の規制に裏付けられていて、有効性、安全性だけでなく、臨床栄養の立場での摂取対象への対応、摂取タイミングによる効果の違い、そして日本人の体質に合った効果的な摂取法という、あまり他では聞けない話ができるようになりました。
新たな人脈が出てくるたびに接続ケーブルを増やしたり、つなぎ方を変えたりして、さらに先まで活用できるように今もリサーチと発信の連続です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)