岡山での健康ウォーキング推進の意味

なぜ岡山県から健康ウォーキングを始めるのか、という問い合わせは多くの方からいただいています。ただ岡山県に住んでいるから、人脈ができたからという理由ではなく、岡山県がウォーキングに適した土地だからです。
岡山県は平均寿命が長い長寿県で、都道府県ランキング(平成27年調査:5年ごとに発表)では男性は13位ですが、女性は2位となっています。女性の平均寿命の1位の長野県と比べると下2桁までは87.67歳と同じとなっています。そこで初めて下3桁までが発表されました。その結果を見ると、長野県が87.675歳、岡山県87.673歳と、その差は0.002歳で、これは1日にもならない、わずか18時間弱の差となっています。
岡山県の女性は健康づくりへの取り組みによって、全国1位の長寿県となる可能性が非常に高くなっています。
厚生労働省の国民健康・栄養調査(平成28年)では都道府県別の男女の1日の平均歩数を調査しています。岡山県の男性は歩数が比較的多く、女性は歩数が比較的少なくなっており、男女差を比較すると岡山県が最も開きがあり、その差を見ると全都道府県の中で唯一2000歩を超えています。
具体的な数字ですが、岡山県は男性が8136歩、女性が6042歩で差は2094歩、続く愛知県は男性が8035歩、女性が6077歩で差は1958歩、奈良県は男性が8631歩、女性が6787歩で差は1844歩です。愛知県、奈良県の知人にも、このデータを示して、女性の歩数を増やして健康度を高めることを提案していきたいと考えています。
岡山県は「晴れの国」と呼ばれています。これは日照時間が日本で一番長いということではなく、降水量1mm以上の時間が一番い短いという意味です。日照時間が長すぎると気温が高まりやすく、逆に雨天でも歩きにくいということからすると、晴天と曇りも多い岡山の気候はウォーキングには最適の条件となっています。
岡山市と倉敷市のほとんどは平らな土地となっています。この地域は元々は吉備の穴海と呼ばれる内海で、これを江戸時代に埋め立てて琵琶湖に匹敵する新たな土地が作られました。これほど広大なウォーキングに適した土地は他の地域にはなく、多くの土地があったことから、広大な敷地が有効に使われ、そこが今では運動施設になり、大学や高等学校、医療機関などの敷地となっています。
岡山県は運動に適している上に、教育レベルが非常に高く、こういった裏付けがあることも、健康ウォーキングの重要性に気づき、実践をしようという気運につながりました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)