発達栄養学175 生活教科での食に関する指導・小学校1

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは生活の小学校の食に関連する内容を紹介します。
〔目標〕
具体的な活動や体験を通して、身近な生活に関わる見方・考え方を生かし、自立して生活を豊かにしていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)活動や体験の過程において、自分自身、身近な人々、社会および自然の特徴や良さ、それらの関わりなどに気づくとともに、生活上必要な習慣や技能を身に付けるようにする。
(2)身近な人々、社会および自然を自分との関わりで捉え、自分自身の自分の生活について考え、表現することができるようにする。
(3)身近な人々、社会および自然に自ら働きかけ、意欲や自信をもって学んだり生活を豊かにしたりしようとする態度を養う。
〔教科の特徴〕
生活科は、児童の身近な生活圏を学習の場や対象とし、児童が具体的な活動や体験を通して、それらを自分との関わりにおいて一体的に捉えるとともに、自分自身の成長に気づいていくことで、「自立して生活を豊かにしていく」教科です。そのために、児童の思いや願いを実現していく過程を重視します。特に、直接体験による対象との関わりや、振り返り、表現する活動によって気づきの質を高める指導を大切にします。
食に関する指導においても、食事や睡眠などに関する習慣や技能を身に付けることで、規則正しく健康に気をつけて生活できるようにします。また、自分で野菜を育て、食べる活動などを通して、食の安全や命の大切さについて考えます。生活科の学習は、食に関する理解を、より身近に実感をもって深めることにつながります。