自分の健康のために普及を始めた健康ウォーキング

健康の維持・増進のためには、適度な運動、バランスの取れた食事、充分な休養の3つが掲げられています。健康のために頑張りすぎる人がいて、若いうちはよくても年齢を重ねてくると心身の負荷が強すぎると、健康の維持どころか低下にもつながりかねません。それもあって、以前から健康を目的としたウォーキングなら長い距離を歩きすぎるのも、それを短期間に繰り返すこともよくないと主張してきました。
ウォーキングの機会を求めて、遠距離まで出かけるということは日本ウオーキング協会が主管する全国のウオーキング大会では普通に見られていたことですが、ウオーキング大会の日程が続くと、心身ともに無理がかかりながら歩くようなことになり、歩くこと以外でも移動、睡眠、食事から排泄まで普段の生活とは違うことの連続で、本当に歩くことは身体によいことなのかと感じることもありました。
無理をしないで続けられて、しかも効果的なウォーキング法によって健康効果が高められることを目指して始めたのが健康ウォーキングでした。歩けば健康、歩けるうちは健康ということではなくて、運動科学、生理学を駆使したエビデンス(科学的根拠)に基づいた歩き方を実践して、それぞれの人の要望に合った結果を出すことを、その特徴としています。
その健康ウォーキングの初めの対象は子どもと高齢者としていて、歩き慣れていない人と一緒に活動することによって、無理なく無駄なく続けることができます。歩き方だけでなく、歩くことによる健康効果を学び、それを生活習慣病予防、認知症予防にもつなげていくことを目指していますが、自分が教える立場になっていると、ずっと勉強し続けなければならないので、それこそ認知症予防に効果がある伝達法だと信じています。
学んだ人も、今度は教える立場になって、自分のために勉強して身体を動かし、しかも高齢者でも先生になって、地域のリーダーにもなって続けられる喜びを得る機会になってほしいのです。そういった方が増えることも、私たちにとっては大きな喜びです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)