文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
*1食分の献立作成の方法については、献立を構成する要素として主食、主菜、副菜を扱い、これらの組み合わせで1食分の食事が構成されていることがわかるようにします。また、主食、主菜、副菜などの組み合わせを考え、それぞれの料理に含まれる食品を三つのグループに分けて栄養バランスを確認し、必要に応じて料理や汁物の実などを工夫すればよいことを理解できるようにします。例えば、主菜、副菜を例示の中から選択し、献立に含まれる食品を三つのグループに分けて栄養バランスを確認する活動が考えられます。
1食分の献立については、例えば、調理実習と関連を図り、米飯、みそ汁、ゆでたり、いためたりしたおかずに、どのような料理や食品を加えれば1食分の献立として栄養のバランスがよくなるかを考え、工夫する活動などが考えられます。
*調理実習においては、C(1)「物や金銭の使い方と買い物」と関連を図り、食品などにつけられた日付などの簡単な表示やマークなどを確認する必要があることを理解できるようにします。例えば、調理実習に使う材料を購入する場面を想定して、表示やマークなどから、必要な情報を収集・整理し、選んだ理由や買い方について意見を交換し合う活動や計画を立てて購入の仕方を工夫する活動などが考えられます。また、C(2)「環境に配慮した生活」と関連を図り、例えば、実習材料の無駄のない使い方について発表し合うことを通して、使い方を見直す必要があることに気づかせる活動や水、電気、ガスなどの使い方を振り返り、グループで話し合う活動が考えられます。