リンは成人の体内には最大で800gが蓄積され、その80%ほどは骨と歯に存在しています。骨の強化にはカルシウムとともにリンが必要ですが、リンが過剰になるとリン酸カルシウムとなり、不要なものとして尿中に排泄されます。リンは加工食品に食品添加物として多く含まれています。
1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。リンの男性の目安量は年齢によって異なります。
〔男性:リン目安量〕
1〜2歳:500mg、3〜5歳:700mg、6〜7歳:900mg、8〜9歳:1000mg、10〜11歳:1100mg、12〜14歳:1200mg、15〜17歳:1200mg、18〜29歳:1000mg、30〜49歳:1000mg、50〜64歳:1000mg、65〜74歳:1000mg、75歳以上:1000mg。
リンの男性の許容上限量は年齢によって異なります。1〜17歳の許容上限量は掲載されていません。
〔男性:リン許容上限量〕
18〜29歳:3000mg、30〜49歳:3000mg、50〜64歳:3000mg、65〜74歳:3000mg、75歳以上:3000mg。
リンの吸収率は60〜70%ですが、ビタミンDによって吸収率が高まります。リンは魚介類、穀類、卵類、乳類、豆類などに多く含まれます。これらの食品が不足している人は多く摂ることがすすめられます。