発達栄養学210 体育、保健体育での食に関する指導・小学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
[第5年生および第6年生]
(ア)G 保健
(3)病気の予防
病気の予防について、課題を見つけ、その解決を目指した活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 健康な生活について理解すること。
(ア)病気は、病原体、体の抵抗力、生活行動、環境が関わりあって起こること。
(イ)病原体が主な要因となって起こる病気の予防には、病原体が体に入るのを防ぐことや病原体に対する体の抵抗力を高めることが必要であること。
(ウ)生活習慣病など生活行動が主な要因となって起こる病気の予防には、適切な運動、栄養の偏りのない食事をとること、口腔の衛生を保つことなど、望ましい生活習慣を身に付ける必要があること。
(オ)地域では、保健に関わるさまざまな活動が行われていること。
イ 病気を予防するために、課題を見つけ、その解決に向けて思考し、判断するとともに、それらを表現すること。
(イ)当該教科で指導することが考えられる例
*病原体が主な要因となって起こる病気の予防には、病原体の発生源をなくしたり、うつる道筋を断ち切ったりして病原体が体に入るのを防ぐこと、また、適切な運動、食事、休養および睡眠をとることなどによって、体の抵抗力を高めることが必要であることを理解します。
*生活行動が主な要因となって起こる病気の予防には、糖分、脂肪分、塩分などを摂りすぎる偏った食事や間食を避けたり、口腔の衛生を保ったりすることなど、健康によい生活習慣を身に付ける必要があることを理解します。
*病気の予防や回復に関する課題について、学習したことを活用して解決の方法を考えたり、選んだりします。