健康づくりには資格認定講習として健康理論を中心にしたグループと、運動などの実践を中心としてグループがあります。どこもコロナ禍の影響で一時期は活動が緩やかになっていたものの、感染者が抑えられている状況では活動が再開しています。ただし、前と同じようにというような状況ではなく、全国規模で実施されてきたウォーキングのイベントも、参加者を県内だけ、市内と周辺地域に限る、さらに参加人数も制限するという形での再開とはなっています。
私たちが進めているのは実践と講習の組み合わせで、健康づくりの場に参加したときだけでなく、家庭でも継続できる健康づくりの知識を身につけてもらい、ずっと続けてほしいという願いをもって実施しています。
新型コロナウイルス感染症の猛威を経験して、今後の別の感染症の出現を考えると、これまでの健康づくりの手法で対応できるのかという疑問と不安は多くのグループ・団体、そして参加者が抱いていることです。感染蔓延によって、運動不足や通院機会の減少など地域の健康状態が大きく低下しているところでは、大きな不安をもって活動を再開させようとしています。これまでの手法では間に合わないとしたら、何をするべきかという相談も多く受けています。そのような相談は、私どものメディカルダイエットという特殊な健康づくりに取り組んでいるところにも寄せられています。
その対応を伝えるときに、あえて使っている言葉が「聞くは一時の恥知らず」です。もちろん「聞くは一時の恥」をもじったもので、恥を忍んで他人に聞くということだけでなく、たとえ恥知らずと揶揄されようとも国民的な健康度を高めていくためには進んで聞きにいくことが必要だとの考えがあるからです。