ポストコロナ「聞くは一時の恥知らず」2

「聞くは一時の恥」という言葉は単独で使われることが多いのですが、これには「聞かぬは一生の恥」という続きがあります。
知らないことを他人に聞くのは、そのときは恥ずかしいと思っても、聞かなければ一生知らないまま過ごすことになるので、そのほうが恥ずかしいことだ、ずっと恥を抱えたまま過ごすことになるという意味があります。そして、知らないことを恥ずかしがったり、知ったかぶりをすることなく、素直に聞いて学ぶべきだという教えの言葉でもあります。
「一生の恥」ではなく、「末代の恥」という使われ方もします。末代というのは自分が死んだ後の世のことで、子孫の時代ということです。子々孫々にも恥を残すようなことになるなら、それは聞いたほうがよいというのは当然の感覚ですが、では、何を聞くべきかということについては、それぞれが考えよ、自分や子孫のことを考えて決めろ、ということで、特には示されていません。
そこで、コロナ後の社会を考えるために聞くべきこととして提案したいのは、同じ目的をもった人たちの集まりを、さらに複数を集めて、大きな活動の集団にすることです。私どもは健康ウォーキングを提唱して、歩くことと、歩くことによる健康効果、その効果を高めるための生活法などを学ぶ機会を設けています。ウォーキングの団体は、全国組織の日本ウオーキング協会や日本万歩クラブ、日本ウエルネスウォーキング協会、POSTUREWALKING協会や、その傘下団体、ノルディックスタイルのウォーキングの各団体など数多くありますが、歩いて健康になることに関しては、少なくとも反対されることはないはずです。
そこで健康を目的として歩くことを目指している団体や、それに個人として参加している方々で健康について学びたい意向がある人を対象としてすすめているのが健康ウォーキングです。
歩くことが脳の健康維持にも重要であることは多くの研究で明らかにされていますが、歩くだけでなく、ありとあらゆる方法で脳の健康寿命を延伸させようということで、健脳指導に絞った活動も始めています。