文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の中学校の食に関連する内容を紹介します。
ア 目標
体育や保健の見方・考え方を働かせ、話題を発見し、合理的な解決に向けた学習過程を通して、心と体を一体として捉え、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)各種の運動の特性に応じた技能などおよび個人生活における健康・安全について理解するとともに、基本的な技能を身に付けるようにする。
(2)運動や健康についての自他の課題を発見し、合理的な解決に向けて思考し、判断するとともに、代謝に伝える力を養う。
(3)生涯にわたって運動に親しむとともに健康の保持増進と体力の向上を目指し、明るく豊かな生活を営む態度を養う。
イ 教科の特徴
保健体育科は、体育や保健の見方・考え方を働かせ、生涯にわたる豊かなスポーツライフを実現するための資質や能力、健康で安全な生活を営む実践力およびたくましい心身を育てることによって、現在および将来の生活を健康で活力に満ちた明るく豊かなものにすることを目指す教科です。
特に、保健分野では、保健の見方・考え方を働かせ、健康・安全についての科学的理解を通して、生徒が現在および将来の生活において健康・安全の課題に直面した場合に、的確な思考・判断力などの資質や能力を育成することが重要です。
保健体育科(保健分野)における食に関する指導については、健康に関わる食に関する内容について、科学的に理解させるとともに、健康的な生活習慣の形成に結びつくように配慮することが大切です。