ポストコロナ「去ると木から落ちる」3

発達障害の学習障害の子どもは、発達障害児(すべての子どもの10%)は全国では約153万人(未就学:約58万人、小学生:約63万人、中学生:約32万人)となっています。そのうちの半分が学習障害とされているので、約76万人もが学習面で困難さを抱えていることになります。
その中で希望する高校進学、大学進学、就職を目指すには、学校や学習塾などで学力向上に取り組むことになりますが、学習障害があると、その改善が重要になり、発達障害児支援施設の機能改善に期待が寄せられます。この機能改善がうまくいけば、すぐに学校や学習塾で学力向上に取り組むことができるのかというと、ここが学習障害の難しいところで、学ぶために必要な技能を身につけることと、学習のための条件の下支えとなる栄養面での改善と、自律神経の調整が必要になります。
学習障害に限らず、発達障害では読む、書く、計算するという基本的なことがクリアできないまま成長している子どもが数多くいます。その基本を身につけるための方法が学業技能です。発達障害児には極端な偏食があり、学ぶために必要な栄養が摂れていないことも当たり前に起こっています。また、自律神経の調整が乱れやすく、そのために学ぶ時間帯に心身ともの休んでいるような状態になることもあります。また、自律神経は消化・吸収・循環・代謝・排泄にも影響を与えて、これが学習にも大きな影響を与えています。
発達支援と学習の間の抜けている部分を補わない限りは、学習に積極的に取り組み、成果をあげることは難しくなっています。その間を埋める活動として、学習支援塾の開設を支援すると同時に、教える人たちに発達障害、学習障害への理解を進めるための講習テキストづくりに取り組んでいます。
抜けた状態を補うことによる学力向上への取り組みが重要であり、その学習支援の場から去ってほしくはないという思いから、「去ると木から落ちる」というテーマで話を進めています。