「食事×運動」「運動×入浴」「食事×入浴」の組み合わせによるタイミングダイエットは、メディカルダイエットの基本中の基本となっています。
私たちの研究分野は、学問でいうと生命科学となります。生命の営みを細胞・分子といったレベルで研究して、その機能を生活や産業などに役立てようとする学問です。その分野としては、医学、生理学、薬学、理学、農学、食物学、栄養学、運動科学などがありますが、それに共通しているのはエネルギー代謝です。
食品に含まれているエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を細胞の中でエネルギー化させて、その作り出されたエネルギーは身体を動かす運動エネルギー、体温を高める熱エネルギー、神経伝達の電気エネルギーなどとして使われます。
細胞内で発生したエネルギーは、その細胞の中でしか使うことができません。いわば地産地消のようなもので、電気のように他のところに流れていくものではありません。神経伝達だけは他の細胞に伝わっていくのですが、細胞と細胞の間には隙間があって、ここは神経伝達物質が情報を伝えています。
多くのエネルギー作り出すことは、全身の機能を調整するために必要なことであり、効率よくエネルギー化させるためにはエネルギー源としての食品を摂ることと、身体を動かすこと、入浴によって身体を温めることが必要で、その組み合わせである食事と運動、運動と入浴、食事と入浴のタイミング(どちらを先にするか)や条件によってエネルギー代謝量が違ってきます。これを活用して、より多くのエネルギーを作り出す手法がメディカルダイエットとなります。
だから、私たちはエネルギー代謝の促進を中心としたメディカルダイエットを、ダイエット目的だけでなく、生活習慣病対策にも脳の活性化にも、さらに発達障害の改善にも役立てようと、新分野の研究を今も進めています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)