血液型別のダイエット法を採用しない理由

昔から言われ続けてきたことに血液型の4タイプがあります。ダイエットは性格にも関係があり、性格に合わせて継続しやすい方法を示すというのはメディアも大好きなことです。血液型タイプのダイエット法についても要望されることがあるのですが、あえて取り上げないようにしています。というのは、血液型タイプ研究の第一人者の先生と共同研究したことがあり、そのときに違和感を感じていたからです。
団体スポーツのポジションと血液型の研究だったのですが、実業団の選手の血液型とポジション、活躍の度合いのデータとともに、出身地のデータも加えて分析したものの、出身地は表には出さなかったのです。
一般に言われていることを簡単に紹介しておくと、A型はコツコツと努力をしていくタイプなので、短期間での効果は弱くても長く続ける方法が向くとされています。B型は気分屋でマイペースであるので、早く効果が出る方法が向くとされています。O型は集中力があり、目的を定めるとひたすら前進するので特殊な方法が向くとされます。そして、AB型は二面性があるので、無理をすると継続しないので無理なく続けられる方法が向くとされています。これはスポーツだけでなく、まさにダイエットにも通じるようにも感じることがあります。
イメージ的にはA型は我慢強い東北、B型は明るい西日本ということになっていますが、国民の血液型分布は北に行くほどB型が多く、西に行くほどA型が多くなっています。これは大陸からの移動の影響があり、中国大陸の北側はB型が多く、南側はA型が多くなっています。
実際の分布とイメージが異なっているのに、イメージのほうに合わせた性格分析をしていたことで抱いた違和感は、今も払拭されていません。遺伝子でタイプ分けしてダイエット講習をいるのに、遺伝子が少なからず影響を与えている血液型の根本が異なる分析は、どうしても受け入れがたいところがあります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)