モチベーション向上は金か名誉か両方か

モチベーションを高めるのは金か名誉だと昔から言われています。それは経済社会のしがらみから解放されたはずの高齢者も同じことです。高齢者になれば稼ぐほうの比重は下がって、その分だけ過去の実績や地域の評価などを受けて名誉に比重が移っていく、というのが、これまでの認識であったようです。
“名誉欲”というと、優れていることを認められたい欲望という意味のように思われて、あまりよくない印象が持たれがちです。実力や実績以上の名誉を求めるのはよくないことだとしても、頑張っている人が名誉を与えられるべきであるのは、ある意味当然のことです。
現役時代は組織内では部長、社長、会長と呼ばれ、教える立場では(学校だけではなくて業界でも)先生と呼ばれていた人が、現役を離れた途端に何も肩書きがなくなって、“○○ちゃんのおじいちゃん”としか呼ばれなくなることに寂しさを感じて、モチベーションも下がるだけ下がってしまうということがあります。
私は孫がいないので、“おじいちゃん”と呼ばれることはないのかと思っていたら、支援をしている子どもたちにとっては間違いなく祖父の世代なので、先生の立場で接していても“おじいちゃん”と呼ばれることがあります。
昔なら退職をしたら、地域で仕事があって、会長や支部長などの長がつく役職、現役時代の経験を活かして先生と呼ばれました。ところが、今のように長生きになり、なかなか地域の役職も回ってこないという時代になると、ただ待っているだけでは名誉は巡ってきません。だからということで、地域の健康づくりや社会支援に参加して、リーダーとなって、まさに会長、先生と呼ばれるようになろうとしている人が増えています。
そんな意欲がある方々に、参加意欲を高める方法として、地域で活躍できる資格認定を立ち上げています。ただ、先生と呼ばれるだけでなく、地域ごとに活躍の場を作って会長にもなってもらう方式です。それで大きな稼ぎにはならないとしても、年金を大きく減らすことがないくらいの収益が得られる方法も資格認定方式なら実現可能で、それがモチベーションを高めることにもつながっています。その資格認定としては、私たちはメディカルダイエット 、健康ウォーキング、学習障害児支援などの分野で提供しています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)