ダイエットをしても失敗する人や、必要だとわかっていてもダイエットをしない人が、よく口にするのは「いつでもダイエットできる」という自信か過信かわからないような言葉です。「いつでも」という言葉が出るのは、過去にダイエットに成功した経験があり、それと同じ方法に励めば、以前と同じような結果が出ると考えているからです。
しかし、年齢を重ねてから以前と同じ方法でダイエットに取り組んでも、以前と同じ結果というわけにはいかなくなります。年齢が進めば進むほど結果が出にくくなるので、ダイエットに取り組むなら“1日でも早く”というのがダイエット成功を求める人へのアドバイスとなります。
同じ運動や活動をしたときに起こるエネルギー代謝は、ずっと同じではなくて、年齢が進むほど低下していきます。これは人間を対象とした実験でも明らかにされていますが、なぜそのような結果になるのかということについては、あまり問われてきませんでした。筋肉量が減るからというのも、実際に筋肉量と代謝の変化を比べてみると一致していません。理由がどうであっても、エネルギー代謝の低下を抑える方法がなければ、知っても仕方がないという諦めに似た感覚があったからです。
しかし、エネルギー代謝についての研究が進み、代謝を補助する代謝促進成分が体内で加齢によって減少していくことが明らかにされて、話が変わってきました。その代謝促進成分はα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10の3種類です。ダイエットに詳しい人なら知っている有名なサプリメントの成分ですが、もともと体内で合成されている成分です。これらは以前は病気によって不足する人だけが使える医薬品成分でした。
その成分が今では食品成分としても認められ、サプリメントにも使われるようになっています。これらの3成分を摂ることによって、年齢を重ねても代謝が高められるようになりました。だから、これからは「若いときのダイエット成功体験は役に立たない」とは言えなくなったのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)