発達障害がある子どもの支援のためには、その保護者である親への教育・情報支援が重要であると考えています。学習障害児の支援には、学習塾や放課後等デイサービスが取り組んでいますが、その努力を後押しするためには充分な栄養摂取が必要で、これは家庭における食事に期待するしかありません。
日本メディカルダイエット支援機構は、学習障害児のための学習塾を運営する団体の支援や、学習塾や放課後等デイサービスの教育、コンサルタントに取り組んでいる団体などの支援にも取り組んでいます。
「なぜ、メディカルダイエットの看板を掲げているのに学習障害なのか」と聞かれることがあります。ダイエットという用語は、どうしてもやせるというイメージがあるのですが、私たちが研究・普及しているメディカルダイエットはエネルギー代謝の促進によって多く作り出されたエネルギーを脳と身体の成長に使うことを指しています。これは子どもに限ったことではなくて、すべての世代に共通していることです。
脳は全身の重量は体重の2%ほどでしかないのに、そこで使われるエネルギー量は全身のエネルギー量の18〜25%にもなっています。学習障害がある中で一生懸命に学習に取り組んでいる子どもは25%の最大量を超えていることもあります。
学習障害は、発達障害の特性(自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害)の中の一つということではなくて、自閉症スペクトラム障害や注意欠陥・多動性障害でも、その特性から学習に困難さが現れていることがあります。そのため、さらに多くのエネルギーが必要になり、それが栄養不足、栄養の偏りからエネルギー不足になっていることも少なくありません。
こういった状態に対応するために、日本メディカルダイエット支援機構では、児童発達支援施設や放課後等デイサービスを通じて施設を利用する子どもの保護者の支援、これらをコンサルタントによって支援する団体などを栄養指導によってサポートしています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)