Medical Diet56 マヨネーズはダイエットの敵なのか

ダイエットをする人にはマヨネーズは大敵とされてきましたが、ダイエットのためにはむしろマヨネーズを使うほうがよいということが言われるようになっています。また、ダイエットのためによいとされてきたノンオイルドレッシングはダイエット効果がないということも言われるようになっています。以前の常識と最新情報の、どちらが正しいのかを検討していきます。
マヨネーズがいけないというのは、100gあたりのエネルギー量が700kcalを超えていて、大さじ1杯分(12g)でも約80kcalになります。ご飯は茶碗の半分の量で約100kcalなので、かなりの量になります。
それなのにダイエットによいとされる理由は糖質が少ないからです。マヨネーズがよいというのは糖質制限の推進派の方々が主張していることです。
ノンオイルドレッシングがダイエット向きだというのは、エネルギー量が高い脂肪が使われていないからです。1gあたりのエネルギー量が脂肪は約9kcalと、糖質やたんぱく質の約4kcalに比べて2倍以上のエネルギー量となっているからです。
それなのにダイエットによくないということが言われるのは、ノンオイルドレッシングには糖質が多く含まれているからです。これも糖質制限の推進派の方々が主張していることです。
糖質制限には一定の効果があることは認めるところですが、まったく糖質を摂らないようにしている人にはノンオイルドレッシングの糖質は気になるところでしょうが、糖質は砂糖でも米飯でもパンでも麺類でも重量あたりのエネルギー量はほとんど変わりません。量を減らしたとしても糖質を主食として食べている人にとっては、無理に調味料を変えるのではなくて、主食の量を見直すほうが大切だということを伝えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)