四字熟語でコロナ後を考える16「隣国侵攻」

新型コロナウイルスの対策は、感染を拡大されないために抑制することが優先なのか、それとも経済を優先させて緩和する方向で進むべきなのか、それは現状を見るだけではなくて、コロナ後を踏まえて、割合の塩梅に変化を加えていくのが肝要と考えています。
今やっていることが正しいことなのかどうか、疑い始めたらキリがないということになりますが、「一つを疑い出すと何もかもが疑わしくなること」は一般には「疑心暗鬼」という四字熟語があげられます。
ところが、ウクライナ問題で世界中の意識が変わってきた今の状況を考えると、タイトルに掲げた「隣国侵攻」を使って、疑心暗鬼と言い換えたくなってしまいます。この妙な四字熟語を、わざわざ出したのは、コロナ後に生き残るために、自分の世界だけでは生き残れないからと他の世界に手出しをする人がいるからです。それも提携や連携ではなくて、まさに侵攻、侵略をして平気な顔をしている人が少なからずいるからです。
侵略は問題がありすぎるとしても、自分のことだけでなくて相手のことも考えて、間違った道に行かないように、多少は“お節介”とも言われるような口出しとして“侵攻”をするのは、絶対に悪いこととは言えないかもしれません。そのときには侵攻を迷惑と感じたとしても、後々に考えが変わることがあるかもしれません。
しかし、相手のためと言いながらも、本音は別のところにあって、結局は攻める側の利益でしかないということになると、攻められたほうは“侵略”としか言えなくなります。
隣接するところは国に限らず、同じエリアで活動する会社でも団体でも同じで、相手を尊重しつつも互いに利益を得るように活動することが重要です。コロナという厳しすぎる状況も戦争状態と同じように考えて、「特別な行動を起こすべきだ」ということを、国の代表が口にしていたことを思い出しました。