女性誌のライターから質問が寄せられました。これまでも何度もあったことですが、「ダイエットするには和菓子がよいと言われますけど、それってエネルギー量が洋菓子より低いからですよね。同じエネルギー量だったら、どちらがダイエット向きですか?」というものでした。同じエネルギー量なら同じように太りそうな感じがするかもしれませんが、圧倒的に和菓子のほうが太りにくくなっています。
和菓子にも洋菓子にも砂糖が使われています。砂糖に含まれるブドウ糖によって血糖値が上昇すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンにはブドウ糖を細胞に取り込んでエネルギーにする働きと同時に、肝臓の中で中性脂肪を合成して脂肪細胞に中性脂肪を蓄える働きがあります。インスリンが分泌されたときに、血液中に洋菓子で摂った脂肪(中性脂肪)があると、これも脂肪細胞に取り込まれるので、洋菓子のほうが太りやすいということが言えます。