Medical Diet76 太るための洋菓子

同じ摂取エネルギー量のお菓子なら、同じように体脂肪が増えるというのが一般的な感覚ですが、洋菓子と和菓子を比べると洋菓子のほうが太りやすくなっています。それはブドウ糖と脂肪酸がともに含まれているからです。
和菓子は甘いといっても、そのほとんどは糖質の小麦粉や米粉などと砂糖によるものです。砂糖はブドウ糖と果糖が1分子ずつ結びついたもので、ブドウ糖が血液中に入ると、その濃度に応じて膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンはブドウ糖を全身の細胞に取り込むために必要なホルモンですが、それと同時に肝臓で脂肪合成を進める作用があります。
ブドウ糖が多いほど脂肪合成が進んでいくわけですが、インスリンが多く分泌されると合成された脂肪が脂肪細胞の中に蓄積されていきます。洋菓子は砂糖とともに脂肪が含まれているので、インスリンによって血液中の脂肪も脂肪細胞に取り込まれていきます。同じエネルギー量であっても、洋菓子のほうが多くの脂肪が蓄積されることになるわけです。
洋菓子は砂糖が多く使われています。それは洋食の料理に砂糖が使われていないことと関係しています。料理に砂糖が使われていないと血糖値(血液中のブドウ糖の値)が上昇しにくく、血糖値によって満腹を感じる満腹中枢が働きにくくなります。そのため、洋食のデザートの洋菓子は砂糖が多く使われています。
それに対して和食は、使われる調味料が「さしすせと」と呼ばれるように、初めに砂糖(さ)が使われ、塩(し)、酢(す)、醤油(せ)、味噌(そ)が使われます。料理に砂糖が使われることから、その分だけデザートのあたる菓子は砂糖が少なめの和菓子になっているのです。最も血糖値を上昇させて太りやすい組み合わせは、和食と洋菓子となります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)