女性応援「教室なび」は、小規模の教室のエリア内での交流から始めて、近隣エリアへと広げ、徐々に横展開して、集客を促進することを目指しています。そのため、小さな世界の出来事、地方でだけ実施するものという印象が抱かれがちです。確かに、初めのうちは対象とする教室も小規模なら、活動エリアも小規模ですが、志というか、実施の想定とプランは全国規模を目指しています。
女性応援「教室なび」は、集客エリアが同じ同業他社とはチラシの交換や募集の支援は行わないことにしています。協力体制を取ったために足の引っ張り合いが起こることを防ぐためですが、いきなり広域で始めても集客につながらなければ、つまり移動して来れるところにPRしなければ広報活動にはなりません。そこで、狭いエリアからのスタートとしています。
それなのに、どうして「全国規模を想定している」と発言しているのかというと、小さなエリアの中心地がどこであってもよくて、全国のどこでも点で始まって、そこから狭い範囲での活動が起こってもよいようにしています。岡山で始めるものの、知り合いが京都で同じことをしたいと言えば、それに応じて、京都市内で始めた交流が京都市の周辺に広がっていくことも普通に考えています。
この発想は、茶道の家元から学んだことです。地域にいる代表的な講師が回れる範囲、講師の茶室に通える範囲は決まっていても、その教えは広い地域で点として始まり、面として広がっていく形となっています。これができるのは、茶道という技術と伝統、しっかりとした教育体制と組織体制があるからです。
それには足元にも及ばないとしても、同じような発想で、いつ全国に広がってもよい、どこで実施しても同じ結果が得られるということを目指しています。そのためには、家元が常に修練を重ね、高弟が努力を重ねているのと同じように、私たちのコンテンツと情報も磨きをかけ、いつでも支援ができるだけの内容と体制を整えておくことが必要になるのです。
(女性応援「教室なび」応援団・小林正人)