Medical Diet107 メディカルダイエットは生活習慣病対策

「ダイエット」は、やせるという意味ではないということは、資格認定講習などで主張しているのですが、受講者の反応も、その後の質問も、やせるための方法が求められるのは仕方がないことです。それくらい、やせるという意味合いで広く認識されています。
「ダイエットシステム」という言葉になると、生理学に基づいた体調管理の意味であるのに、多くはダイエット法というくらいの認識です。
ところが、「メディカルダイエットシステム」となると、医療関係者はわかっていて、「病院栄養管理」を指しています。ダイエット(Diet)は食事療法を指していて、栄養士は英語ではダイティシャン(Dietcien)といいます。
日本メディカルダイエット支援機候の発足メンバーは臨床栄養の出身者が多かったことから、入院患者に対応できる食事療法から始まって、入院の前後、つまり生活習慣病などの予備群から退院後の回復期にも対応できる食事法を研究してきました。ということで、「メディカルダイエット」は初期段階では栄養管理の意味で使っていました。
そこから運動科学の研究も進めて、食事と運動の組み合わせ、そのタイミングによるエネルギー代謝の変化が明らかにされてきました。ただ、食事による摂取エネルギー量を減らせば減量できる、運動による消費エネルギー量を増やせば減量できるということではないのです。どちらを先にするかで、体脂肪を減らしたり、増やしたりすることができるのがメディカルダイエットの手法です。
「メディカルダイエットシステム」はエネルギーコントロールと呼ばれていて、体内に入ってくるエネルギー源が中心になっていますが、「メディカルダイエット」は体内に入ってくるエネルギー源と出ていくほうのエネルギー代謝を重視して、その組み合わせで生活習慣病対策を行っています。
その手法は美容系や通常の健康づくりのダイエットにも役立つもので、その基本を知って取り組んでほしいとの思いから、メディカルダイエット講習の初級と中級で、そのノウハウも伝えています。生活習慣病対策が出てくるのは上級講習です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)