Age free岡山17 防災マルシェの意味と意義

マルシェ(marché)は市場を指すフランス語で、フランスでは日常的な食材や日用品などの日常の買い物をする場所となっています。日本のマルシェは市場(フードマーケット、青空市、朝市)というよりも、規模も小さく、イベントとして開催されることが多くなっています。

販売されているものも日常の食品よりも屋台のようなものが多く、日用品よりもアクセサリーなどの特徴的なものが目立っています。テーマを決めたマルシェが好まれる傾向が高まってきていて、お祭りのようなイベントも増えてきています。

その一つに防災マルシェがあり、従来の防災イベントにマルシェを組み合わせたものが主流となっています。マルシェと名付けられていても、キッチンカーが出店しているだけというものもあり、防災イベントとマルシェを合体させただけというものもあって、防災という社会性の強い広報や体験の場にはなりきれていない面もあります。

少なくとも販売されるものやイベントは防災と関わるものであり、すべてが防災関連である必要はないとしても、防災につながるものがあり、防災を考えるきっかけとなるものが並んでいることが望まれます。

防災には地域の関わり、地域の助けが必要であって、自治体や関係先(体育館、公民館など)、防災に関わる消防、警察、場合によっては自衛隊といった公的組織、民間の力で組織される消防団や商工会、老人クラブなども大きな力となります。

地域に大学があれば、学生の協力を得るだけでなく、大学の学問研究の一環として防災への取り組みが期待されます。防災士をはじめとした民間の専門家が集まり、力を発揮してもらえることも期待されます。

いざとなったときの助け合いに参加してほしい方々が、平常時に交流をして、何かあったときにスムーズに動いてもらえるようにするためにも、交流の場としての防災マルシェは重要な役割をすると認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕