フレイルとプレフレイルが地域的に急増する懸念が抱かれる中、日本生活習慣病予防協会が、医師330名に対してアンケートを実施しています。
働き世代のプレフレイル予防のために、どのような栄養素を摂取することで予防できると思うかとの質問に対して、以下のような回答(複数回答)が得られています。(予防がとても重要だと思う、重要だと思うと回答した282名への質問)
最も多かったのは「たんぱく質」(78.7%)で、フレイルは筋肉量の減少が大きな要因となっているので、たんぱく質の摂取がトップにあげられるのは当然のことといえます。
これに次いで「ビタミン」(55.7%)が多くなっているのは、筋肉を作るのに多くの種類のビタミンが必要だからです。
「アミノ酸」(54.6%)は、たんぱく質を構成する栄養成分であるので、これが3位に上がるのも当然かといえます。
ミネラルでは「カルシウム」(51.8%)、「亜鉛」(42.2%)、「鉄分」(36.5%)が多く、「食物繊維」(37.9%)、「炭水化物(糖質)」(30.9%)、「脂質」(22.7%)といった主要栄養素よりも多くなっていました。
亜鉛は細胞の働きを促進する酵素に対する補酵素で、約200種類の酵素を正常に働かせるための補酵素となっています。筋肉の増強には欠かせないミネラルとなっています。
筋肉を増やすためには、細胞の中で作られるエネルギーが必要です。そのエネルギー源となるのは糖質、脂質、たんぱく質ですが、脂質のエネルギー量は糖質、タンパク質の2倍以上もあるので、筋肉を増やすには、ある程度の脂肪の摂取が必要になってきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕